FMIはなぜ生まれ、何をめざしている会社なのか。
経営理念から、仕事論、求めている人材像まで、創業者のことばから読み解いてください。
社長執行役員 大西 正一郎
1992年に東京弁護士会弁護士登録(44期)後、奥野総合法律事務所に勤務し、1997年にパートナー弁護士に就任。2003年に(株)産業再生機構に入社し、マネージングディレクターに就任。2007年にフロンティア・マネジメント(株)を設立し、代表取締役に就任。
2020年に東京電力ホールディングス(株) 社外取締役。2022年のフロンティア・キャピタル(株)設立時に代表取締役共同社長、同年9月に代表取締役社長CEO兼COOに就任。
チャレンジできない。
フロンティア・マネジメントの原点は、私が産業再生機構在籍時に生まれた問題意識にあります。私はそれまで弁護士として倒産案件など、事業再生の分野をフィールドにしていました。産業再生機構で働いているうちに、事業再生は倒産手続きだけでなくターンアラウンドするまで取り組まなくてはならないと思うようになっていました。また、さまざまな専門家がひとつの会社に集まって、顧客企業のために課題解決をする会社が良いと考えていました。だったら、自分がつくるしかない。同様のコンセプトの会社の前例もないし、ハードルも高かったのですが、リスクをとることを恐れない気質だったのも功を奏したのかもしれません。2007年の設立時に、私はまず徹底的に議論し、企業理念を練り上げました。その内容は、クライアントの利益への貢献、ステークホルダーの利益への貢献、社会への貢献というものです。クライアントの利益を追求することはプロフェッショナル・ファームとして当然ですが、それだけが企業理念ではいけない。クライアントを取り巻く利害関係者(社員や取引先、その家族や社会)へ貢献しているかどうかも意識すること。そして、その結果として、クライアント企業が成長できることで、社会への貢献にも資することを考えることです。この3つのどれが欠けてもいけないと考えました。理念を常に意識することは簡単ではありませんが、創業から十数年で上場を果たし、今も成長を持続できているのは、当社として決して理念を曲げなかったからとも言えるかもしれません。
大きく飛躍できる。
フロンティア・マネジメントでは、2016年から新卒採用を始めました。優秀な人材を採用できたこともあり、早い人なら3、4年でプロジェクト・マネージャーとして活躍している人もいます。他社であれば30代でやるような内容の仕事を20代から取り組むことができる環境です。なぜそんなにも成長できるかといえば、システムにあると思います。われわれは、国内外の案件を小さい案件から大きい案件まで幅広く担当していることが大きな特徴です。このため、新卒1年目ではシニア社員とともに動くプロジェクトに取り組みますが、案件としては小さくても顧客企業の全体を把握しながら仕事に携われるから、自分のやっている仕事にどういう意味があるかがわかります。私たちは歯車ではなく、それぞれが人間であり、その人間を育てていることを常に意識しています。だから、若いうちからどんどん経験してもらう。意欲のある人だったら、気がつかないうちに成長している自分に気づくはずです。人間の成長速度に限界はありません。中途採用の場合は、エッジのある人、自分の芯がある人がいい。何回か転職していたとしても、自分なりの転職理由をロジカルに説明できるような人なら私たちはポジティブにとらえます。またフロンティア・マネジメントは多様性の塊のような会社です。日々、同じことの繰り返しが心地よい人よりも、自分の専門と全く異なる専門の人と仕事をすることに魅力を感じる人に向いていると思います。要は、若い人でもベテランでも、チャレンジ精神がある人と一緒に働きたい。会社のためにというより、ビジネスを通じてそれぞれの人が飛躍して欲しいのです。皆さんは、ぜひ、この会社で自己実現を果たしてください。